天気は予想とは裏腹にかなりぶ厚い雲に覆われ寒い朝になりました。今年最初の歩き始めは、よこはまウォーキング協会の「鎌倉七福神めぐりウオーク」にお世話になることにしました。
通学の高校生で溢れた横須賀線で北鎌倉駅に降り立ったのが7時36分。張り詰めた朝の空気は正月休みで鈍った体には心地よく、受付地点の「浄智寺(じょうちじ)」へとのんびり足を進めます。受付を済ませると布袋尊が祀られる「浄智寺」を参詣し、更に「源氏山公園」へと向かいます。「源氏山公園」は標高100メートル弱の山というより丘陵にある公園で、歩き慣れたウォーカーにとっては難なく登りきることができる、所謂腹ごなしに相応しい準備運動と言ったところでしょうか。
「源氏山」では主催者側より、「銭洗弁天(ぜにあらいべんてん)」を参詣したら出発式を挙行するので再び「源氏山公園」に戻ってくるように、とのお達しが。Uターンするウォーキングなんて初めての経験だったので、苦笑いをしつつも早々に「銭洗弁天」を参詣し、急坂を源氏山公園へと踵を返したのでした。
「源氏山公園」では待たされること30分余。ほぼ全員がUターンし終えて公園に戻ってきた頃、おもむろに協会の一連のセレモニーがスタートします。役員の挨拶、諸注意を拝聴し、準備運動を済ませ、再びスタートを切ったのは10時をとおに回っていました。
コースは「源氏山」の尾根伝いに「大仏ハイキングコース」を歩いて「長谷寺」に向かいます。コースには木の根が露出した急な下り坂が数多くあり、それに差し掛かるごとにウォーカー歩みが遅くなり渋滞が起き長蛇の列が出来てしまう有様です。都会のラッシュはいつも経験済みですが、山道で渋滞なんて余り経験が無いもので、再び苦笑が込み上げてきてしまいました。
大仏で有名な「高徳院」を左手に見て大黒天が祀られる「長谷寺」に到着したのが11時過ぎ。ゆっくり参詣をと思ったのも束の間、主催者側のアンカーが廻ってきて、時間が押しているので早く腰を上げるように、とせっつかれます。十分な参詣もままならぬまま、タバコを一服した程度ですぐさま腰を上げ、鎌倉始祖の鎌倉権五郎景政を祀った御霊神社を経由し、昼食場所の「由比ガ浜海岸」を目指します。
曇っているため冬の海原はどんよりとほの暗く、真夏のギラギラとした湘南のイメージこそありませんが、波の静かな落ち着いた寒々しいイメージも興味深いものです。ここ「由比ガ浜海岸」ではチョッと長すぎると思われる1時間もの昼食タイムと相成り、悪名高き湘南のトンビに油揚げをさらわれないようそれぞれが暫しの昼食を楽しんでいました。
昼食が終わると再び召集がかかり、雄に500人を超えると思われる大集団が次の目的地「本覚寺」を整然と目指します。それはそれは湘南道路を走る車から見ると奇異な光景に見えたに違いありません。
後は淡々と鎌倉市街の平坦な道を恵比寿が祀られる「本覚寺」、寿老人が祀られる「妙隆寺」、毘沙門天が祀られる「宝戒寺」と順に巡ります。初詣の観光客の多さと相俟って、さながら鎌倉の狭い路地は我々集団に占拠されたような混雑振りです。「赤信号みんなで渡れば怖くない」的な集団心理の身勝手さを随所に見かけ、自分自身も反省したところです。
最後は「鶴岡八幡宮」境内にある弁財天が祀られる「旗上弁財天」を参詣し自然散会と相成ったのでした。総距離11キロ、所要時間4時間(休憩含む)のウォーキングはそれなりに癒されるものでした。惜しむらくは軍隊調の管理ウォーキングにはかなり不自由さを感じたものですが、会員以外の人間が「よこはまWA」の例会に参加させて頂いているのですから仕方ありませんよね(笑)。いずれにしてもよこはまウォーキング協会の皆様大変お疲れさまでした、そして有難うございました。
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