小田急電鉄のんびりハイク&ウォーク
「早川渓谷探勝歩道と浅間山を巡るハイキング」
年月日 2005/05/14(土)
天候 曇り時々小雨
場所 箱根登山鉄道強羅駅
ルート 強羅駅→(25分)→宮城野橋→(10分)→早川渓谷探勝路→(15分)→塔ノ沢発電所取水口→(15分)→夢想橋→(25分)→宮ノ下熊野神社→(35分)→富士見台→(30分)→浅間山→(55分)→大平台駅                 
 総距離11` 所要時間3時間30分
その他 「強羅駅」からコースは一旦最低地点の「夢想橋」辺りまで下ります。「夢想橋」から「浅間山」頂上までその標高差は480b近くあります。舐めて掛かるとかなり大変です。

詳細地図はこちらから(箱根町観光協会提供)


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スライドショウの開始
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「箱根湯元駅」に「箱根登山鉄道」強羅行きの車両が入ってきました。
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「強羅駅」です。スイスのレーティシェ鉄道と姉妹提携しており、「関東の駅百選」にも選ばれています。
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毎度の受付風景です。かなり冷え込んでいます。
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「ベニバナゲンノショウコ」の花です。フウロソウ科の仲間です。
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さあここから「早川渓谷自然探勝歩道」がスタートします。かなりの距離を下ります。
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急勾配な下り坂なのですが、そうは見えませんね。
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濡れた路面に足を取られながら。
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途中、名も無き滝に出くわしました。
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「ラショウモンカズラ」のようです。
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この木道を下りきると「夢想橋」です。
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「夢想橋」からの「早川」です。周りは山奥の隠れ宿然とした風情です。
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温泉旅館街の中を進みます。
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鄙びた湯治宿の脇を抜けて進みます。
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おなじみ「シャガ」の花です。
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ここから山道歩きになります。富士屋ホテルに滞在していたチャップリンが散歩をしていた事からこの名が付いたそうです。
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まずは急な階段道を。
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登山道に入ります。
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スミレの花は種類が多すぎて。これは「ツボスミレ」のようです。
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久しぶりに「ギンリョウソウ」に会えました。タツノオトシゴのような姿で、一見キノコの仲間のようですが、菌根植物と言われるれっきとした草の仲間です。
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別名ユウレイダケ。これはキノコのように暗い湿った場所に生え、透き通った姿をしていることから付いた名前です。
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「富士見台」からの風景です。霞んで「富士山」どころか何も見えません。
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長丁場の上りもうすぐ終わりです。
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いきなり眼前が開けて、広々とした草地が広がっていました。
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ここではガスコンロで昼食の準備を始めるグループもいました。
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「浅間山」頂上です。
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ハート型の葉。きっと「タチツボスミレ」でしょう。
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「ウマノアシガタ」。別名「キンポウゲ」です。
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「ナツトウダイ」です。漢字で書くと「夏灯台」。明りとする灯明に花の形が似ていて、花期が夏というのが名前の由来です。
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まだ11時23分。早めの昼食を取る方も。
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ここから本格的な長丁場の下りとなります。
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途中、「仙元神社」の小さな社と鳥居が。
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「イカリソウ」です。花の形が船の錨に似ているので付いた名前です。昔から強壮剤として有名で、いまでもユンケルに使われているそうです。
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かなりの斜度があって、石ころや木の根に足をすくわれます。
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下ってきた山道を振り返って。
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「ミヤマオダマキ」の花です。高山種がここにあるはずはないので園芸品種なのでしょう。
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「ミヤコワスレ」の花です。
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ゴール受付です。小田急のイベントでは毎回この方が担当です。顔を覚えてしまいました。
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箱根登山鉄道「大平台駅」です。改札も券売機も何も無くホームは遥か階段の下です。
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「大平台」は戦国時代からの古い村落で、温泉地になる前は箱根細工の名産地でした。昭和24年に温泉を掘り当て、今日では箱根十七湯の一つとなっています。
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ここは急斜面に建つ駅です。電車はここで3回スイッチバックを繰り返して進みます。
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「大平台駅」には園芸品種のピンクの「ミヤマオダマキ」が咲いていました。
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「大平台駅」全景です。「強羅」行き電車が「湯元」行き電車を待っています。
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「大平台駅」からの風景です。正に深山幽谷ですね。
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さあ、「大平台駅」を後にして帰路につきます。

 5月に入って寒い日が続いています。この季節には珍しく重ね着をして出かけます。今日は小田急電鉄主催ののんびりハイク&ウォーク「早川渓谷探勝歩道と浅間山を巡るハイキング」です。

 「箱根湯本駅」から久しぶりに「箱根登山鉄道」に乗り込みます。天気は薄曇と言った方が良いでしょうか、標高540メートルの終点「強羅駅」前は下界に比べ更に輪を掛けて寒く、手がかじかんできます。しかし、うっかり手袋を忘れてきてしまいました。

 受付を済ませるとスタートです。「宮城野橋」までは急な下り階段が続きます。県道138号線を渡ると今度はかなり長い上り坂が続きます。体が火照り汗が滲み始めた頃、「早川渓谷探勝路」入口に到着します。ここでジャケットを脱ぎザックに挟み込むと「早川渓谷」への急な下りの山道に歩みを進めます。

 鬱蒼とした「明星ヶ岳」の南斜面をトラバースするように道が巻いています。眼下には木々の間から「早川」の流れが白い筋となって見え隠れしています。15分程度下ると道は一旦平坦になり「塔ノ沢発電所取水口」に到着します。更に早川の流れに沿って歩くと15分程度で「夢想橋」に到着です。ここら辺りは「宮ノ下・堂ヶ島温泉郷」で、異色の温泉宿として有名な専用ケーブルカーで降りる隠れ宿「対星館」などもあり、どことなくひっそりして秘密めいた逢瀬の宿らしき雰囲気の感じられる温泉街です。

 「夢想橋」辺りが標高320メートル。ここを最下点として「対星館」脇を抜け、名も知らぬ鄙びた湯治宿の横を抜けてかなり急な上り道に入っていきます。急坂を息を切らして上り切ると、先程の県道138号線と再び合流します。今日の目的地「浅間山(せんげんやま)」入口は県道を渡って宮ノ下温泉方面に向かい、数分のところから左折して入っていきます。

 「浅間山」登山道に入ると低山にもかかわらず急勾配な山道が続きます。以前ネットでこの山を調べた時の「20分程度の急勾配を体感すれば尾根道」という言葉を信用していたため、かなり油断をしていました。実際にはこれでもかこれでもかと言うくらいに長い急な上り坂が続きます。徐々に足の運びもスローになり息継ぎタイムを頻繁に取るようになります。

 途中の「富士見台」ポイントで何度目かの休息を取りますが、富士山の眺望も望めないため疲れた体に鞭打って再び歩みを進めます。やっとのことで最高点の「浅間山」頂上に着いたのが11時12分です。「浅間山」は標高こそ802メートルしかありませんが、一旦標高320メートルの早川渓谷「夢想橋」まで降りて登り返したわけですから、その標高差480メートルと意外なほど長丁場の山道を登っていたことになります。足の筋肉の痛みと息の荒さと汗みどろのウエアでそれが分かります。本当に疲れました。

 広々とした浅間山山頂は早めの昼食を取る方々で賑わっていましたが、私はうっかりして食べ物を何も準備していなかったため、ガスバーナーで美味しそうなトン汁を温めているグループを横目に下山に転じました。

 下山は標高300メートルの「大平台駅」まで下ります。上りより長い500メートルの急勾配な下りです。腓返り(こむらがえり)こそ起きませんでしたが、案の定、脚の筋肉が悲鳴を上げ始めました。途中から一歩一歩着実にゆっくり下ったのは言わずもがなです。

 「浅間山」を下り切ると5分で「大平台駅」です。「箱根登山鉄道」は小田原〜強羅間15kmを約50分で結んでいます。最大傾斜は1000分の80で、これは1000m走る間に80m上るというものですが、なかでも標高165mの「塔ノ沢駅」から標高448mの「宮ノ下駅」間はもっとも標高差が大きな場所で急勾配の連続です。この間、「出山信号場」「大平台駅」「大平台信号場」の3ヶ所でスイッチバックが行なわれます。スイッチバックとは進行方向を変えてジグザグに上る方法で、そのたびに運転手と車掌が入れ替わる必要が生じます。「大平台駅」では、駅のホームからスイッチバックする電車を間近に眺めることができます。

 暫し「大平台駅」でスイッチバックの現場を眺めると、午後12時37分の「箱根湯元駅」行き電車で帰路に付きました。流石に箱根の山はうっそうとして深山幽谷、「箱根の山は天下の剣云々」の歌の意味合いがなるほど理解できる気がしました。

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