日光レンゲショウマ鑑賞ウォーキング
年月日 2005/08/20(土)
天候 曇り時々晴れ
場所 東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園
ルート 東武日光駅→(30分)→日光東照宮神橋→(15分)→日光分園→(15分)→日光東照宮神橋→(30分)→東武日光駅                                    所要時間1時間30分(見学時間含まず)
その他  目的がウォーキングではありませんでしたから、歩行距離や所要時間は大したことありません。植物園まではなだらかな上り坂になっており、それなりの汗をかきます。広い園内にはシダ植物約130種、裸子植物約70種、被子植物約2,000種、双子葉類1,750種、単子葉類250種が生育しています。ゆっくり回ると半日は必要でしょう。

詳細地図はこちらから(日光植物園提供)


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スライドショウの開始
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東武日光駅前です。蒸し暑い一日になりそうです。
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国道119号線を歩いていると、「神橋」特別公開の横断幕が。
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日光市役所です。雰囲気がいいですね。旧大名ホテルを庁舎として利用しています。
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日光橋です。対面が「日光東照宮」などがある森です。
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「神橋」です。神事や将軍渡参などに使用された橋で、我々は渡ることはできませんが、有料で橋上に立つことができます。
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同じく「神橋」です。
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「大谷(だいや)川」の流れです。水量は豊富で冷たそうです。
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「田母沢御用邸」は大正天皇の避暑のために建てられた建物で、赤坂離宮から移築されたものをベースにしています。
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ここが通称「日光植物園」です。9時半ごろ入園しましたが、まだ閑散としていました。
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「チョウセンヨメナ」に赤とんぼが。
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「フシグロセンノウ」です。茎の節が黒いというの名前の由来です。
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「コバギボウシ」です。「オオバギボウシ」と比べ、葉が小さいのが名前の由来です。
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ここからは暫し「レンゲショウマ」の世界です。
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この美しさ。言葉は要らないですね。
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「コオニユリ」です。「オニユリ」より小さいというのですが、小さいのは花の大きさで、背丈はかなり高いです。
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「アサマフウロ」です。他のフウロ草に比べ花が大きく赤い色が濃いです。
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「トビシマカンゾウ」です。「ニッコウキスゲ」に似ていますが、山形県の飛島(とびしま)で発見されたことが名前の由来です。
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「キレンゲショウマ」です。四国や九州の限られた場所にしか自生しない花です。
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同じく「キレンゲショウマ」です。
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「コウホネ」です。名前の由来は、地下茎の形が骨を連想させるということらしいです。
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「ノアザミ」です。夏や秋を連想させる花ですね。
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「サワギキョウ」です。名前のとおり、沢や湿地に生えるキキョウです。
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「カンボク」の実です。秋が深まるに付け真っ赤になります。赤とんぼが休んでいます。
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「ミソハギ」です。萩の仲間ではなく「サルスベリ」などの仲間だそうです。
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再び「アサマフウロ」です。
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「キツネノボタン」です。コンペイトウのような実でおなじみですが完全な雑草です。
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「ベニバナサワギキョウ」です。北米原産の園芸品種の花です。
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「イヨフウロ」です。山梨県に分布する「カイフウロ」の母種に当たります。
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再び「レンゲショウマ」が咲いていたので。
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東武日光駅で買ったお弁当を広げました。笹の葉に包んだ御飯が美味しかった。
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弁当を食べ終わり、ふと足元に目をやると、何とそこには「ギンリョウソウ」が。本当に不思議な植物です。
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まだ回ってない場所もありますが、そろそろお暇を。
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朝来た道を戻ります。有名なホテル「日光金谷ホテル」が正面に見えます。
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東武日光駅に戻ってきました。今にも泣き出しそうな天気になってきました。
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東武日光駅から歩いて数分のところにある「JR日光駅」です。明治23年開業のレトロな駅舎です。
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レトロな駅舎内もこれまたレトロ。関東の駅百選に選ばれています。
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JR日光駅近くの喫茶店で。ケーキセット600円也。
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東武日光駅2階のレストランで。日光ビール650円、山菜つまみ300円也。
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東武特急スペーシア内で。つまみ3品450円、缶チューハイ150円也。

 今回はJR東日本の駅からハイキング「御岳山レンゲショウマハイキング」に出かける予定としていましたが、調べてみると御岳山は首都圏から近いためか、休日はそれこそ物凄い人出で、バスやケーブルカーの乗り場は長蛇の列だそうですし、おまけに目的の「レンゲショウマ」も群集の肩越しにカメラを構える有様らしいのです。そこで急遽予定を変更して、ゆっくり「レンゲショウマ」を愛でられる穴場をネットで探し出しました。それは日光にある「東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園」という長たらしい厳めしい名前の植物園でした。

 早朝6時20分浅草発の快速電車に乗り込みます。日光「霧降高原」「白根山」方面に登る方々でしょうか、登山スタイルの方々も少なくありません。それでも車内はガラガラで容易に座席を移動できます。私は早起きの疲れも手伝って、出発するといつしか2時間近く惰眠をむさぼり続けていたのでした。

 東武日光駅は標高500メートルの地にあります。しかし、平地とほぼ気温も変わらず、避暑地とは名ばかりで容赦なく暑い日差しが照り付けています。電車を下りた方々はほぼ100%近くがここからバスやタクシーに乗り換え「中禅寺湖」や「霧降高原」方面に向かうようです。しかし、私はバス乗り場等に並ぶ彼らの視線を横目にここから3.5キロを歩いて穴場を目指すことにします。

 国道119号線を「日光東照宮」を目指して歩いていると、舗装道路からの照り返しで猛烈な暑さです。まだ半分も歩いていないのに、全ての衣類が汗みどろになってしまう有様です。

 日光橋を渡り、左手に「神橋」、右手に「日光東照宮」の森を見ながら国道120号線を歩きます。今回は歴史探訪ウォークが目的ではありませんが、神様に礼を失しないよう一応簡単な会釈をして先を急ぎます。駅を出てから約45分。左手にこんもりした森が見えてくるとそこが目的の「東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園」です。

 入場料330円を支払い、受付の女性と汗を拭き拭き立ち話しをしていると、私が駅から歩いて来たのに驚いた様子で、「レンゲショウマは鹿が好んで食べるんですよォ。昨日あったあそこの1本が今朝見たら無くなっているんですゥ。」とにこやかに語ってくれました。私は鹿に食べ尽されないうちにと立ち話もそこそこに慌てて園内へ足を踏み入れたのでした。

 緑陰を吹き渡る風は汗で濡れた肌に心地よく、快適に園内の奥に踏み込んでいきます。入園者もさすがにこの時間は少なく、ほとんど人と出会う事はありません。この時期は春ほどの花の饗宴は見られませんが、それでも数多くの花々が日光の短い夏を謳歌しています。

 花を撮り歩くこと10数分で、念願の「レンゲショウマ」にやっと巡り会うことができました。鹿の被害にもあってないようです。「レンゲショウマ」は日本固有の花で、山間の落葉樹林内に生える多年草です。花の形が「ハス」に、葉が「ショウマ」に似ている事から名付けられたものらしいのですが、花の周囲の淡紫色の部分はがく片で、中心の濃い紫の部分が花弁で多数の雄しべを取り囲んでいるのが特徴です。か細い茎にまるで実のような丸い蕾をたわわに付け、大きな体で恥ずかしそうにうつむき加減に開く薄紫の花とが対照的で、その妖艶な美しさにしばし見惚れてしまいます。

 兎に角シャッターを切り続けます。「レンゲショウマ」は薄暗い木陰に群生していることが多く、光量不足でフラッシュを焚きたくなりますが、花本来の美しさを撮ろうと、無理な体勢も何のその、極力カメラを固定してぶれないように撮りまくります。かれこれ50枚近く撮ったでしょうか。ホッとして気が抜けたと同時に、これで今日の目的は完了、さあ帰ろうかとういう気になります。しかし、まだまだ森には奥があります。違う花、珍しい花を求めてそれからほぼ1時間半森の中を徘徊したのでした。

 帰りも歩いて帰ります。45分のウォーキングなんて何のその。乾きかけた衣類を再び汗ビッショリにして日光駅に着いたのが12時半です。このまま帰るのも早いかと思い、2時間後の東武特急スペーシアを予約して付近の散策に出かけます。しかし、それも短時間で終了し、手持ち無沙汰のまま駅前の喫茶店へ。話し相手が居るわけでもなく、そこも短時間で切り上げると、次は駅2階のレストランに入りビールを注文します。客は私一人と手持ち無沙汰な店員二人のみ。余りにも静かな手尺酒に居心地の悪さを感じつつもほろ酔いになってきました。が、このまま腰を落ち着けて飲み続ける訳にもいきません。仕方なくそこを精算すると、暑い駅前のロータリーに出て煙草を燻らせながら時間を潰し、車中で飲む缶チューハイを2本購入して電車に乗り込んだのでした。浅草に着くまでの1時間40分。かなりの量のアルコールでほろ酔いを通り越してしまったようです。

 今回は山歩きではありませんでしたが、2万坪の広大で起伏のある園内巡りは山歩きと同様に楽しいひと時でした。おまけに念願の「レンゲショウマ」と出会えたのですから言うことはありません。でも、一つだけ言わせてください。この穴場のことは余り広めずご内密に(笑)。

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