伊予ヶ岳を登る
年月日 2005/09/22(木)
天候 曇り
場所 千葉県安房郡富山町
ルート 岩井駅→(15分)→平群神社→(40分)→頂上直下休憩ポイント→(20分)→頂上→(15分)→頂上直下休憩ポイント→(30分)→平群神社→(15分)→岩井駅                                    歩行距離不明、所要時間2時間15分(休憩時間含まず)
その他 結構勾配がきついのでストックがあると便利です。鎖場のある岩場登りは細心の注意を要します。指なし軍手があると重宝するでしょう。

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スライドショウの開始
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内房線「岩井駅」です。親切な駅員さんや楽しい住民の方に出会えました。
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町営バス「トミー号」です。おばちゃんたちの会話が楽しかったです。
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「平群天神社」です。ここが登山道入口になります。
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「夫婦くすのき」です。これは牝の木です。
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「平群天神社」です。広々とした境内はホッと一息つける空間でした。
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「伊予ヶ岳」です。あの頂上の岩場を目指します。
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「平群天神社」の脇からスタートです。
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登山道は整備されていますが、かなりの勾配があります。
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ボランティアで倒木や雑草を清掃している方にお会いしました。お陰で綺麗な登山道です。
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中腹には「富山(とみさん)」方面への分岐点が。
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徐々に勾配がきつくなってきました。
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休憩ポイントから富山町を眺めます。女性の胸の膨らみような山が「富山(とみさん)」です。
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のんびりした平群地区の風景です。
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さあ、岩場に差し掛かります。片手でロープ、片手でカメラの難しい体勢で。
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写真だと高低差が余り分りませんが、かなりのものです。
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完全に体をロープに預けて撮っています。
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足場があるとホッとします。
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傾いている頂上です。
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岩場の先端です。かなり腰が引けています。
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真下を撮るのは恐怖でした。だから遠景を。これを終わりに、カメラはザックにしまいました。

 低山だからと侮(あなど)っていました。足も竦(すく)むロッククライミングもどきを体験しようとは。今日は予定を変更して夏休み第2弾として房総の低山「伊予ヶ岳」に挑戦しました。

 交通の便が案外悪いので今まで敬遠していた房総の山々ですが、ネットで「房総妙義」とか「房総マッターホルン」と呼ばれている「伊予ヶ岳」(336.6メートル)を知り、足を延ばしてみたくなったものです。

 品川発6時01分の快速「エアポート成田」に乗り、千葉で内房線各駅停車の館山行きに乗り換えます。最寄り駅の「岩井駅」に着いたのが8時36分です。しかし、登山口行きのバスの乗り継ぎが悪く約50分待たされます。9時25分発の富山(とみやま)町営バス「トミー号」に乗ると、登山口である平群(へぐり)天神社がある天神郷に約15分で到着します。見上げると、なるほど切り立った頂上の岩場が目に飛び込んできます。

 平群天神社は、室町時代、細川相模守が京都北野天神の分身をこの地に移して祭ったものらしく、地区の鎮守として信仰を集めているそうです。ここには富山町指定の文化財で樹齢1000年と言われる「夫婦くすのき」の巨木があり圧巻です。

 登山道はこの平群天神社の脇からスタートします。標高は僅か336.6メートルですが、頂上がこんなに真上に見えるということはかなりの急勾配に違いありません。なるほど、登山道はいきなりの急勾配から入っていきます。慣らし歩行をしていない足には堪えます。すぐさま汗が噴出し衣類を濡らします。

 時間的には40分位でしょうか、頂上直下の休憩ポイントに着きます。吹き渡る秋風が汗で濡れた肌に心地よく、眼下の富山町の風景を眺めながら煙草を1本燻らせます。

 さあ、ここからが大変です。想像していた以上に厳しい岩場です。せいぜい数十メートルの岩場かも知れませんが、ロープや鎖を握る手に冷や汗が滲みます。心臓の鼓動も高鳴っているのが分ります。滑り落ちたら岩場に叩き付けられて即死でしょう。足が滑っても絶対ロープや鎖は離さない心積もりで慎重に足場を探します。時間的には15分程度だったと思いますが、どうにかやっとのことで狭い岩場の頂上に立つことができました。

 狭い岩の上は若干傾斜しており何とも不安定です。もしこの岩が崩れたらと不安感に駆られます。せいぜい頂上に居たのは数分でしょう。すぐさま引き返すことにしますが、上りより厳しい下りが想像できます。上りではどうにか撮っていたカメラも両手をフリーにするためザックにしまいこみます。

 下りは前向きで降りることは出来ません。カニ歩き若しくは後ろ向きで、全体重をロープや鎖に預けながら下ります。万が一これが切れたらとそんなマイナスな考えばかりが脳裏を霞めます。上りと同程度の時間を要したでしょうか、やっとのことで岩場を離れ、再び頂上直下の休憩ポイントに戻ることができました。もちろん休憩ポイントで暫し高鳴る心臓の鼓動を抑えたのは言うまでもありません。

 標高の低い山ですから、岩場を除けば下りは楽なものです。急な下りも何のそのかなりのハイスピードで麓まで駆け下りたのでした。当初の予定ではこの山を短時間で踏破した後、隣の「富山(とみさん)」(349.5メートル)にも登る予定としていましたが、この山で案外手こずってしまったので、次回のお楽しみということにして、今回は早めに帰路に着いたのでした。

 なお、この「富山(とみさん)」は江戸時代の戯作者曲亭馬琴(きょくていばきん)の代表作「南総里見八犬伝」の舞台となっていることでも有名です。

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