寺家(じけ)ふるさと村の秋を訪ねる
年月日 2005/10/01(土)
天候 快晴
場所 横浜市青葉区寺家
ルート 鶴川駅→(15分)→東光院→(5分)→岡上営農団地→(25分)→ケヤキ通り→(15分)→広慶寺→(6分)→妙福寺→(30分)→寺家ふるさと村→(50分)→鶴見川→(17分)→真福寺川→(12分)→麻生不動院→(5分)→月讀神社→(30分)→柿生駅                                    歩行距離11`、所要時間3時間30分(休憩時間含まず)
その他 寺家ふるさと村に行き着くまで1時間、抜けてからも1時間の舗装道路歩きとなります。寺家ふるさと村や月讀神社付近はかなりアップダウンのある里山を歩きます。

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スライドショウの開始
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小田急線「鶴川」駅前です。丁度「赤い羽根共同募金」の真っ最中で、私も1本買いました。
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イベント受付です。かなりの混雑でした。
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道すがら民家の軒先に。これはススキなのでしょうか。
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「東光院」の石碑です。この付近はお寺が多いのです。
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緑が豊かで、春はツツジで有名らしいです。
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「岡上農営団地」のリンゴです。暖かい地方にも育つんですね。
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営農団地と言うくらいですから、柿の木も栽培されていると言った感じです。
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栗の木も栽培されているようです。イガが弾けるのはもう少し先のようですね。
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参りました。初めて見る植物です。
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これも初めて見る植物です。ここは営農団地。もしかしたら園芸用の花なのかも知れません。
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「シュウメイギク」です。キクの仲間ではなくニリンソウなどキンポウゲの仲間です。これも園芸品種のようです。
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同じく「シュウメイギク」の白い品種です。
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瀟洒な家屋が立ち並ぶケヤキ並木を約30分も歩きます。
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これも秋の定番「彼岸花」ですね。広慶寺の傍に咲いていました。
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広慶寺は田圃の中を参道が突っ走っており、干支にちなんだ羅漢が鎮座しています。
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ここ「三輪」地区は、素麺で有名な奈良「三輪」地方の方々が、古に移住してこられた場所らしいのです。
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広慶寺から歩いて5〜6分で妙福寺へ。端正な境内は一見の価値ありです。
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この鐘楼門のほか本堂、祖師堂などの歴史的な建造物が建ち並んでいます。
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妙福寺を過ぎ、山道に差し掛かる手前に彼岸花の大群生が。
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黄金色に色づいた稲穂と、「はさ」に掛けられた稲藁が美しいです。
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ふるさと村への上り道です。緑陰には涼しい風が通り抜けています。
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アップダウンを繰り返しながらふるさと村へ近付いていきます。
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里山を下りきると目の前が開け、谷戸に広がる黄金色の稲穂が目に飛び込んできます。
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郷愁を誘う懐かしい風景ですね。
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熊野神社方面を目指して再び山道に入ります。それなりのアップダウンがあります。
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途中の東屋で一服燻らせます。
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「ツリフネソウ」が咲いていました。水辺などの湿った場所に群生して育ちます。花が帆掛け船の形に似ているから付けられた名前です。
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谷戸田の広々とした風景です。雲ひとつ無い青空との対比が綺麗です。
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まるで箱庭のようで広くは無いのですが、何となく落ち着ける空間です。
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再び川崎市麻生区に入り、鶴見川を遡上しながら歩きます。
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緑陰は涼しいものの、遮るもののない日差しの中のウォーキングは辛いものです。
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つがいのカモがのんびりと。何とものどかです。
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左の鶴見川と別れ、道は右の真福寺川に沿って続きます。
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月讀神社への道は再び山道となります。左程距離はありませんが。
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月讀神社です。天照大神の次に生まれられた月讀尊は、各地で祀られており全国でも十社ほどあるそうです。
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公団麻生台団地の脇を歩きます。ダラダラとした舗装道路の長い坂は辛いものです。
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さあ最後のこの起伏を越えれば柿生の町です。
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「キバナアキギリ」のようです。里山を下り切ったところに群生していました。
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11時45分、小田急線柿生駅にゴールです。
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狭い駅前ではゴールの受付中。記念品を頂いて散会です。

 雲ひとつなく空は晴れ渡り、朝の凛とした空気が半袖の腕に冷たい。今日は久しぶりに小田急電鉄のイベントウォークに参加してみた。降り立った小さな小田急線「鶴川駅」は土曜日だというのに通勤客や学生で溢れ返っていて意外だ。

 受付時間の9時ごろになると日差しも強くなり、涼しさどころか逆に暑さの予感がする。参加者の列は既に長蛇に及び、受付開始と同時に受付テーブルに殺到する。スタッフの手順が悪いのか、混雑を捌ききれないままどうにか受付を済ませスタートを切る。

 道は東京都町田市から小田急線の踏切を渡り川崎市麻生区の飛び地を「岡上(おかがみ)営農団地」方面へ向かう。緑豊かな「東光院」を抜けると急な山道に入り、農業の盛んな「岡上営農団地」へ出る。辺り一面、谷戸田、林檎、柿、栗畑など、長閑な田園風景が展開している。「岡上」を抜ける辺りにはこの季節には珍しく幾種類もの花が満開でカメラの被写体には事欠かない。

 コースは再び東京都町田市へ入り、瀟洒な家屋が建ち並ぶ郊外の新興住宅地の広く長いケヤキ並木の道を長時間歩く。「みどり山球場」へぶつかると道は左に折れ、「三輪西谷戸緑地」方向へ下っていく。田圃の中を突っ切る参道の両脇に羅漢さんが鎮座する「広慶寺」と、端正な境内に本堂を始めとして祖師堂、鐘楼門などの歴史的な建造物が建ち並ぶ「妙福寺」を過ぎると道は山道となり、黄金色に色づいた稲穂や真っ赤な彼岸花を眺めながらゆっくりと上っていく。

 里山のそれなりに起伏のある斜面で大汗をかくと、道はいよいよ「寺家(じけ)ふるさと村」へ入っていく。「寺家ふるさと村」を訪れるほとんどの人にとって、いちばんの魅力はやはりこの村の持つ、とは言ってもここは横浜市青葉区寺家町であるが、豊かな自然であろう。しかし、「寺家」の自然は手つかずの自然というのではない。人々の営みの中で守り、受け継がれてきた里山と谷戸田の自然である。だからこそそれらは我々にとって郷愁を誘う風景であるのかもしれない。

 ここで谷戸について説明を加えておきたい。谷戸とは丘陵地の谷あいの低地のことで、関東地方、特に多摩丘陵地区(東京都多摩地方、神奈川県東部)の地名に○○谷戸というように用いられることが多い。

 「寺家」の谷戸はさらに小さな谷戸に分かれて里山の間に延び、それらの織りなす風景は長閑で穏やかで、どこか懐かしい。黄金色に実って刈り取りを待つ秋の谷戸田の風景は「寺家」の最も魅力的な風景のひとつと言ってよいだろう。

 山道を下りきると、長閑な田園風景を眺めながら更に足を進める。道沿いには水車小屋や郷土資料館などもあってウォーキングの足を止めたくなるところであるが、歴史の勉強は後にして先を急ぐことにする。

 暫し平坦な舗装道路を進むとコースは「鶴見川」にぶつかる。コースは再びここで川崎市麻生区に入り、「鶴見川」を遡って歩くことになる。太陽が真上に近いこの時刻の天気は、朝の空気が嘘のような暑さでかなり辛い。

 「鶴見川」に沿って15分ほど歩くと、道は「鶴見川」を離れ今度は「真福寺川」に沿って小田急線「柿生(かきお)駅」に向かうコースとなる。「不動橋」を左折すると「月讀(つきよみ)神社」への山道を登る。神社を過ぎ「公団麻生台団地」の脇の坂道を一登りすると程なく道は狭い「柿生」の町並みに下っていく。ゴールはあと僅かだ。

 初めて訪問した「寺家」である。豊かな守り継がれてきた自然は確かに素晴らしいものであるが、言わば箱庭のような存在で、里山を一つ越えればそこはもう都会の街並みである。確かに保存に努力している姿が窺えるのだが、それでも街に近い分、どうしても汚染の種は尽きないようである。流れる小川に紙、プラスチック、金属等の所謂ゴミが散乱しているのが見かけられるのは何とも残念である。

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