第28回奥武蔵ハイキング
年月日 2005/11/05(土)
天候 快晴
場所 埼玉県飯能市吾野
ルート 吾野駅→(70分)→摩利支天・顔振峠→(15分)→諏訪神社→(100分)→ユガテ→(35分)→福徳寺→(10分)→東吾野駅                                    歩行距離12`、所要時間3時間50分(休憩時間含まず)
その他 顔振峠からユガテへの山道歩きはかなりの距離とアップダウンがあります。眼下に平行して走る車道を歩くと、かなりのショートカットになるでしょう。

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スライドショウの開始
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西武秩父線「吾野(あがの)駅」です。ひんやりとした空気が心地よいです。
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8時半。もう100人程度が並んでいます。
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スタート直後は集落の中を歩きます。
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小さな橋を渡り「顔振(かあぶり)峠」方面へ。
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だらだらとした長い上り坂が続きます。
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林道に入りますが、まだまだ大したことありません。
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さあ、ここから本格的な山道になります。
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木漏れ日の中を歩きます。
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途中の茶店で小休止。がめつい店主で何かを購入しないと休ませてくれないのです。
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柿の実がまだたわわに。
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野アザミの花はまだいたる所で。
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蓄財と福徳の神「摩利支天」です。
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かなり立派な建物でした。
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「顔振(かあぶり)峠」からの奥武蔵の山並みです。一番右端に秩父の「武甲山」が見えます。
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「顔振峠」です。
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「顔振峠」からは暫く穏やかな整備された道が続きます。
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先程の「摩利支天」が杉木立の間から。
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コースは再び山道に入っていきます。
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「諏訪神社」へ向かう山道です。
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地元の鎮守様「諏訪神社」です。
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「諏訪神社」を過ぎるとアップダウンが激しくなります。
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車道に出たと思ったら再び山道へ。皆さんも呆れ顔で見ています。
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急な下り坂です。当然この逆も。
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車道に出たと思ったら、またまた山道です。
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「ユガテ」に入りました。鄙びた風情です。
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草ッ原でお弁当を広げる方々も。
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「ユガテ」。語源は「湯ヶ天」に達するほど温泉が豊富だったからとか。
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静かな時が流れています。
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「ダリア」の花が綺麗でした。
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魚を使った料理などに登場する「サフラン」の花です。
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「ユガテ」から下り平坦な道に出ます。
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後は「東吾野駅」に向けて街道を下ります。
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「マユミ」の実もたわわに。
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コース終盤に霊場を巡ります。
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「福徳寺阿弥陀堂」です。中にある厨子には全国的にも珍しい鎌倉時代の鉄造阿弥陀三尊立像(国重文)が安置されています。
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国道299号線に出て「東吾野駅」方面へ向かいます。
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「東吾野駅」ホームは道路から丸見えです。
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ゴール受付です。プレゼント抽選には外れました。
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「吾野駅」に比べるとこじんまりした駅です。
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「特急ちちぶ号」の中で。飲み干さないうち寝込んじゃいました。

 雨の予報が日曜日にずれ込み、土曜日の今日は朝から雲ひとつ無い素晴らしい青空が広がっています。今日は西武鉄道のイベント「第28回奥武蔵ハイキング」に参加してみました。

 電車は西武秩父線「吾野(あがの)駅」に8時17分に到着します。気の早い方はどこにも居るもので、何処に乗っておられたのか、到着した電車からはかなりの数のハイカーがドドッとホームに掃き出され甚く驚かされます。駅前の気温は左程低くありませんが、澄んだ空気が爽やかで、ダウンベストの暖かさが心地よく感じられます。

 身支度を整えていると、西武鉄道スタッフの準備も早目に整ったらしく、9時のスタートが15分早められます。コースはまず「吾野駅」から国道方面へ一旦下り、高麗川に沿って歩きます。国道299号線を横切ると、コースはやや傾斜のある「関東ふれあいの道」に入っていきます。この舗装道路に沿って杉木立の中を歩きますが、かなり長い上りで息が切れ汗が噴出し始めます。暫くすると山道に差し掛かりますが、暑くて邪魔になり始めたダウンベストをここで脱ぎ捨て身軽になります。道は曲がりくねりながら徐々に高度を上げていきます。激しい息遣いで標高差300メートル余を登りきる辺りに、「摩利支天(まりしてん)」を祀る「壽光殿」があります。「摩利支天」とはインド出身の陽炎(かげろう)を神格化した女神のことで、江戸時代には、大黒天、弁財天とともに三天と称され、蓄財と福徳の神として、主に商工業者に信仰されたそうです。

 「摩利支天」から更に一登りすると最初の目的地である「顔振(かあぶり)峠」に到着します。「顔振峠」からは霞んで富士山こそ見えませんでしたが、奥武蔵の山並みの大パノラマが遠望できます。「顔振峠」は義経と弁慶主従がこの峠を越えた折、あまりの絶景に何度も振り返ったことが地名の由来になったといわれています。

 大量の汗を掻き喉が渇いたので峠の茶店でお茶を頂いた後腰を上げます。暫くは鬱蒼とした杉木立の中の整備された穏やかな道を歩きます。掻いた汗に吹き渡る風が涼しいと言うよりむしろ冷たく感じられ、前回の山歩きの時に比べて季節の移ろいを感じてしまいます。

 コースは整備された道を左に折れ、再び山道に入ります。この地域の「阿寺集落」を鎮守する諏訪神社を過ぎる頃から、思ってもみなかったアップダウンの連続になります。一つの山を登って降りると、ホッとするのも束の間、もう次の山が待っています。次の目的地「ユガテ」に到着するまで、うんざりするほどの登り下りを繰り返します。ほぼ1時間半ものアップダウンの連続は苦痛以外の何物でもありません。おまけに木の根があらわになった急坂や滑り易い赤土の斜面ばかりで歩き辛いことこの上ありません。お陰で「ユガテ」に到着する頃には珍しく足の裏にマメの兆候が現れてしまいました。そんな中、辟易するようなこの難コースに、この登山道と平行して眼下を走る車道に迂回する参加者も現れますが、至極当然の成り行きのような気がしました。

 到着した「ユガテ」は農家が2軒建つだけの時が止まったような静かな空間です。ネギやダイコンなどの野菜畑が広がり、周囲の木々には柚子がたわわに実り、自然に寄り添った人間の暮らしを感じることができる、都会の暮らしに疲れた我々にとっては正に桃源郷のような穏やかな心癒される空間です。しかし、コースとは言えどもここは他人様の畑の中の道ですし、引きもきらずハイカーが訪れるに及んでは迷惑この上ないことも推察されます。畑の脇で弁当を広げるグループやカップルもありましたが、私は美しい風景と花をカメラに収めると早々にお暇をしたのでした。

 ところでこの「ユガテ」という地名ですが、摩訶不思議な呼び方で以前から気になっていた地名です。言い伝えでは、この村、昔は天に噴き上げるほど豊かに湯が沸く村で、そのため「湯ヶ天」村と呼ばれていたそうです。しかし、沢に棲む大蛇を豪胆な猟師が火縄銃で退治して以来、そのお湯はピタリと出なくなったと言われています。また一説には、昔、「草津」とこの地がジャンケンによる湯の取り合いをした際、「湯勝て」とこの地を応援したことからとか。いずれにしろ、地名と言うものは歴史に想いを馳せさせるロマンに満ちたもののようです。

 さあ、後はゴールの「東吾野駅」を目指して下るだけです。後半のアップダウンでかなり体力を消耗し、脚にも疲労が蓄積しているのが分ります。「東吾野駅」に着くとゴールの受付をし、すぐさま12時42分発の電車に飛び乗ります。「飯能」で降りると「特急ちちぶ号」に乗り換えて池袋を目指します。定番の旅の友「缶チューハイ」も購入して乗り換えたのですが、疲れのためか1缶を飲み切らないうちに睡魔に襲われ池袋まで寝入ってしまっていた私でした。

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