湯坂路・浅間山を登る
年月日 2005/11/26(土)
天候 晴れ
場所 神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷
ルート 小涌谷駅→(20分)→千条ノ滝→(30分)→宮ノ下分岐→(05分)→浅間山→(10分)→大平台分岐→(30分)→湯坂山→(35分)→湯坂城跡→(15分)→国道1号線→(05分)→箱根湯本駅                                   歩行距離6.3`、所要時間3時間00分(休憩時間含む)
その他 浅間山に登るコースは箱根湯本、大平台、小涌谷、そして湯坂路入口からなどいろいろありますが、今回は小涌谷駅から登ってみました、浅間山まではかなりの急勾配が続きますが、下山路は穏やかな山歩きを暫し楽しめます。ただし、湯坂山を過ぎた辺りから石畳の歩き辛い急坂が長い区間続きます。足腰も疲れてくるころなので、十分気を付けて下ってください。

詳細地図はこちらから(箱根町観光情報ポータルサイト提供)


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スライドショウの開始
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箱根登山鉄道「小涌谷駅」です。ここは無人駅らしく、私が降りると車掌が切符を貰いに追いかけてきました。
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駅前に1軒ポツンとある雑貨屋さんです。しかし、この手前には何故か黒塗りの車が何台も停まっていました。
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千条(ちすじ)ノ滝へ向かう道すがら。右手に明星ヶ岳、真ん中に明神ヶ岳、左端に金時山が眺められます。
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千条ノ滝へ向かう道すがら。雑木林の紅葉が見事でした。
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全体的には燃えるような紅葉は少ないのですが、時折目の覚めるような紅葉に出くわします。
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金色の黄葉も綺麗なものですね。
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千条ノ滝です。地層の隙間から流れ出る幾筋もの水の帯が、暖かい今日は涼しく見えました。
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厳冬期にはこの滝も凍りつくのでしょうか。
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さあ、ここから「浅間(せんげん)山」を目指します。
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ハイカーが多い分、土が剥がれて木の根が露わになり、歩き辛い事この上ありません。
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「宮ノ下分岐」です。真っ直ぐ行くと箱根登山鉄道「宮ノ下駅」。「浅間山」は右手に行きます。
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鬱蒼とした樹林帯を抜けると「浅間山」頂上に飛び出します。昼寝を決め込んでる方が見えますか?。
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標高は僅か804b。気持ちの良い陽光と風です。
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周辺の紅葉はやはり山頂、綺麗です。
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まだ10時ですが、小腹が空いたので。
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木々に隠れて「駒ヶ岳」は見えませんが、「神山」と「冠ヶ岳」が見えます。
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鮮やかな紅葉とススキの穂、そして飛行機雲。
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ススキの群生と紅葉のコントラストも面白いものです。
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暫くは穏やかな山道歩きです。
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「大平台分岐」に向かう山道です。若干くぼ地になっています。
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「大平台分岐」です。手前に行くと箱根登山鉄道「大平台駅」に着きます。
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ここいらの紅葉は一際見事です。特に太陽の光にかざして見る紅葉は美しいものです。
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静寂の中、暫し足を止めていると、落ち葉の奏でるメロディーが聞こえてきます。
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気持ちの良い穏やかな山道歩きです。
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ススキの穂が太陽の光を浴びて綺麗です。
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ここいらが「湯坂山」の頂上なのでしょうか。何も目印がないもので。
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紅葉と言うより黄葉ですね。実際国語辞典には「黄葉(こうよう)」という言葉があるのです。
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全体よりも部分的に見ると、より綺麗ですね。
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背景に若干暗めのものを配すると、より鮮やかさが増すようです。
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下りの石畳道が続きます。紅葉も影を潜め、眺望も開けず、辛い下り坂の連続です。
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「湯坂城跡」です。一読しただけで先を急ぎます。何せ足に疲労が溜まってきたもので。
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さあ、下山口まであと15分位のところです。石畳が崩れ歩き辛い荒れた山道になってきました。
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さあ国道1号線です。何やらホッと一息付いてしまいました。
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コース終端(始端)です。丁度ここで3時間経過です。短いですが案外足に堪える山登りでした。
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旭橋を渡って「箱根湯本駅」に向かいます。
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箱根登山鉄道「箱根湯本駅」にゴールです。駅中は紅葉見物客でしょうか、かなりの混雑でした。

 太陰暦に言う二十四節気の「小雪」を過ぎ、本来であれば陽射しが弱まり、冷え込みが厳しくなって木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃なのですが、この1週間、小春日和の暖かい毎日が続いています。今日も朝から眩しい日の光が射しています。今回は予定を変更して箱根の鎌倉古道を歩いてみることにしました。

 箱根登山鉄道「小涌谷駅」に到着したのが午前9時です。標高535メートルのこの地は寒いと言うよりまだ涼しい程度の気持ちの良い気候で、中綿タイプのジャケットの暖かさが程よく感じられます。

 国道1号線を渡り「千条(ちすじ)ノ滝」「浅間(せんげん)山 」への道標に従って民家の間を登り、保養所などの施設が点在する雑木林を左に折れ「蛇骨(じゃこつ)川」に沿って暫く歩くと「千条ノ滝」に着きます。 「千条ノ滝」は落差3メートル 程度の小さな瀑布ですが、幅が20メートル程度あり、幾筋もの細い流れが下の溶岩とその上に乗る礫層の間から、糸を引くように沁みだしています。

 「千条ノ滝」からは「蛇骨川」を渡り、対岸の山肌に付けられた急な登山道を「浅間山」に向かいます。ガレ場やむき出しの木の根に足元をすくわれるやや厳しい登りですが、30分ほど汗を掻けば「宮ノ下分岐」に到着します。当然この時点で既にジャケットは脱ぎ捨て薄手のシャミース1枚で歩いています。分岐を右に折れ、暫くハコネダケの密集したなだらかな道を進みます。暫くすると道は登り坂になりますが、ほどなく視界が開け、「浅間山」の山頂に飛び出します。

 「浅間山」の山頂は広く、その防火帯を切り開いた緩やかに傾斜した草地は明るい日差しに満ち、涼しい風が吹き渡り、汗を掻いた体には気持ちの良い空間です。頂上の草地では既に数人の先客が休息を取っており、中には昼寝を決め込んでる御仁も居ます。私も草紅葉の上に腰を下ろし、かなり早目の昼食タイムとしました。

 15分ほど休んだ後、「湯坂山」「箱根湯本」方面への下山路を辿ります。ここからは鎌倉古道「湯坂路」の一部を歩く山道になります。「湯坂路」とは旧東海道よりも以前に使われていた平安時代の古道で、延暦21年(802)に起きた富士山の大噴火で足柄道が不通となったため、代わりの官道として開かれた道です。

 山頂から鮮やかな紅葉の中を暫く下ると、窪地状に開けた地形の真ん中に「大平台分岐」があり、「大平台」から登ってきた道がここでT字路をなしています。更に下っていくと、道は深い樹林帯へ入っていきます。ここいら辺りの紅葉は一際見事で、被写体には事欠きません。暫し足を止めて静寂の中に身を置くと、枯葉の舞い散る音がまるで打楽器の音のように聞こえます。「カサッ」「パサッ」「サササッ」と、葉の形状、樹木の種類によって音が若干異なります。まるでジャズのスネアドラムのブラッシング演奏を聞いているかのようです。ここで一句詠めれば良いのですが、そこまでの文才が無いのが悔やまれます。

 地図上では恐らくここいらが「湯坂山」山頂辺りと思われますが、何の表示も無く且つ又下り道ということもあって山頂と気付く何物もありません。樹林帯をなおも下ると防火帯が終わり、足場の悪い急坂を下る細い道となります。紅葉の量もめっきりと減り、標高が徐々に低くなっていることを実感します。暫く下ると石畳の道が現れます。この石畳、平安時代のものではなく、昭和初期に敷かれたものらしいのですが、硬い石畳からくる足裏や膝にかかる負担はかなりのもので、長時間の石畳歩きにこれから先案外手子摺ることになります。

 脹脛を硬直させながら更に下ると「湯坂城跡」に辿り着きます。城跡と言っても説明板が掲げてあるだけで、それらしきものは何もありません。コースを外れ山中に入るとその土塁跡や空堀跡が残っているらしいのですが、私は説明文を一読すると更に下山を続けます。まだまだ歩き辛い石畳の長い急坂が続き、足腰への負担は思いの外大きいようです。薄暗い樹林帯の中を下って行き、最後に石段を降りればやっとのことで国道1号線に飛び出します。車の往来の激しい国道に出てホッとするのは、恐らくかなり厳しい石畳の急坂から解放された喜びからに違いありません。

 その後、箱根湯本駅から箱根登山鉄道で小田原駅に出、小田原駅近くの焼き鳥屋で若干喉を潤して案外早目の帰路に付いたのでした。

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